190718 HiGH&LOWが始まったぞ!!!

 

HiGH&LOWが始まってしまったのでHiGH&LOWの話をします。現在huluで公開されてる2話までのネタバレがあるのでご注意ください。

 

そもそもHiGH&LOWとはLDHEXILEとかの事務所)が仕掛ける総合エンタテインメントプロジェクトで、ひとつのストーリー、キャラクターを軸にドラマ、映画、音楽、LIVE、ゲーム、漫画、アニメが展開されている。

本編は2シーズン分のドラマ、3本の映画を経て昨年完結しており(まだ解決されていない伏線は残っている)、今回始まったのは今秋公開予定のスピンオフ映画のエピソードゼロ的ドラマである。

HiGH&LOWはひとつの地区を舞台とした物語で、その地区は強力な5つの勢力の頭文字をとってSWORD(すうぉーど)地区と呼ばれている。

SWORDのSはコブラ(演:岩田剛典)を総長とした山王連合会。主人公チームらしい、比較的癖のない走り屋集団である。Wはロッキー(演:黒木啓司)がリーダーを務めるWhite Rascals。『女子供に優しく』をテーマにしたスカウト集団で、最後の方では児童養護施設作ろうとしてた。Oは鬼邪高校(おやこうこう)で番長は村山良樹(演:山田裕貴)。『五留で一流』の全国から不良が集まる鬼邪高校は全日と定時に別れている。Rはルードボーイズ。リーダーはスモーキー(演:窪田正孝)が務めていた。というのも、スモーキーは3作目の映画で亡くなっており、現在はタケシ(演:佐野玲於)が代理でリーダーを務めている。ルードボーイズは無名街という治外法権のスラム街を根城にした超カッコイイフリーランニング(パルクール)を得意とする集団で超カッコイイ。鬼邪高校、次に紹介するDの達磨一家と並んでオタク受けがいい(たぶん)。

で、達磨一家。Dは達磨一家。真っ赤な法被を身にまとった和風お祭り軍団の頭は日向紀久(演:林遣都)である。SWORDイチのトリックスターで、『ボンネットマハラジャ』とか『達磨ハネムーン』、『ターザン』などでTwitterを賑わせている。

この5勢力以外にもいろいろいるけど一旦割愛して、それぞれが群雄割拠的に戦うのがドラマ、一致団結して強大な悪の組織と戦うのが映画と認識してもらえたらだいたい大丈夫です。気になった方は、映画1作目→ドラマシーズン1、シーズン2、映画2、3作目という順番での鑑賞が個人的にオススメです。それぞれのチームに最高のテーマ曲もあり、それも最高です。

 

で、今回のドラマ。

SWORDのO、鬼邪高校がメインのスピンオフとなっている。先述したとおり、今秋には映画の公開が予定されていて、それに先立ってエピソードゼロ的ドラマが放送される神所業。本編としては一応終了したあとも、こうしてスピンオフを公開してくれるのは本当にありがたい限りである。

鬼邪高校は全日と定時に分かれているため、基本的に定時の番長である村山良樹が1番強いが、全日にも頭は存在する。それが轟洋介(演:前田公輝)である。

この轟洋介がもう大発明!としかいいようのないキャラクターで、基本的に不良然としたビジュアルの登場人物が多い中、彼は黒髪ワンレン眼鏡の秀才ボーイ。学ランの中はもちろん白シャツ。此度のドラマでマキャベリの『君主論』がアイテム追加された。みんな大好きインテリヤクザである。

彼はドラマシーズン2で鬼邪高校の全日に転校してきた転校生なのだが、最初頭でっかち腕っ節自信あり眼鏡として村山に勝負を挑み惨敗。力だけが強さではないと思い知り、その後村山と共闘。今は全日を束ねている。というところから今回のドラマは始まる。

この轟洋介君主の全日で、次々と強力な勢力が台頭して、鬼邪高校一体どうなっちゃうの~~?というのがだいたいの話(たぶん)で、現在2話までhuluで公開されている(テレビ放送もしてる)。

 

これがも~~~~最高で。最高でさあ。

最高って言いたいがためにここまで書いた。誰か読んでる?本当にありがとう。HiGH&LOW見てね。

ドラマが始まるまでは『まあ始まるなあ』という心持ちだったのだけど、始まってみると『HiGH&LOWが帰ってきた!』という思いで胸がいっぱいになった。HiGH&LOWはHiGH&LOWなのだ。HiGH&LOW以外でこの高揚は味わえないし、満たされない。あのHiGH&LOWが帰ってきた!

 

1話では鬼邪高校の中で台頭してきた勢力について紹介される。轟はマキャベリ君主論を読むくらいのキャラクターなので、基本的に状況を静観している。ちなみに轟には辻(演:鈴木昴秀)と芝マン(演:龍)という2人の仲間がいる。轟転校前に全日の頭をやっていた2人組で、転校してきた轟に軽くのされ、ドラクエV的に仲間になった。

2話になり、それぞれの勢力についての深堀+近隣の工業高校の生徒にやられたと轟に泣きつく鬼邪高生の姿が描かれる。『轟さん頭なんスからやり返してくださいよ!』的な話だ。

自分の身内がやられたら敵討ちに行く。ヤンキーの物語ではよく見られる様式美であるが、轟はスっと無視するように歩いていく。それに続く辻と芝マン。やられた生徒は『お前頭だろ!』『お前ら(辻と芝マン)なんで轟とつるんでんだよ!』と悪態をつく。

確かに、辻と芝マンの2人が轟とつるんでいる理由はこれまで明言されていない。勝負に負けて、村山のところまで連れて行けと言った轟に従い、その村山に敗れた轟を助け起こす姿が描かれたのみである。改めてモブが問いかけることで轟が孤立する展開か?!そんなのムリ悲しい泣くと厄介なオタクが思っていると、彼らが2人で『なんで轟とつるんでる、か……』『俺ら負けたから……』『あいつ全日で1番強いから……』と考えるシーンが映る。確かに轟は一匹狼の似合うインテリメガネであるが、そんな彼がヤンキー然とした2人を従えているのがめちゃくちゃいいのだ。めちゃくちゃいいのに。

もしも分断されたら本当に嫌だなあと思いながら見ていると、不意に歩き出す辻と芝マン。彼らの唇は『それだけじゃねえんだよな』という台詞を紡いだ。

次の瞬間画面に映るのは、工業高校の前にただ1人佇む轟洋介の姿である。そうして彼がふと振り返ると、辻と芝マンがゆっくり、どうどうと歩いてくる。ここ、特に台詞はないんだけど、2人の表情が秀逸で、安直な台詞を当てはめるなら『俺らの王様はいつも勝手に行っちゃうんだから』『お前のことなんてお見通しだぞ』である。めちゃくちゃ泣いた。

そして轟の表情もなんかもう凄い。天才なのだ。『お前ら来たのかよ』と『お前らが来ることぐらい分かってたよ』と『来てくれてありがとう』の全てを物語る表情をしていた。天才。今そこだけ見返してまた泣いた。

 

HiGH&LOWが帰ってきた感動と、さらにストーリー的な感動でずっと泣いているが、なんとまだ2話である。これから先のドラマ、そしてクライマックスには映画が待っている。なんかもうこわい。全てが終わるとき、私はどうなってしまうのだろうか。

皆様に置かれましても、最高のエンタテインメントであるHiGH&LOWをこの夏ぜひご鑑賞頂ければ幸いです。HiGH&LOWを知らない人とHiGH&LOWを見るのが趣味なので、お気軽にお声かけください。よろしくお願い致します。